🎙 深掘りTechラジオ #01
▼ オープニング
くろかわこうへい
IT業界の “知ってるつもり” を “わかった!” に——
深掘りTechラジオ をお届けします。
パーソナリティは、SIer 出身クラウドエンジニア くろかわこうへい と、
小山雄大
フリーランスのクラウドエンジニア 小山雄大と、
Risa
IT業界修行中の りさ です。
くろかわこうへい
この番組では あなたの IT 知識を “知ってるつもり” から “そうだったのか!” へバージョンアップする知的エンタメプログラムをお届けします。
さっそく本日のテーマはこちら──
▼ 本日のテーマ
汎用機からクラウドAIまで、情報システム一気読み!
情報システムは約 20 年周期で「集中」と「分散」を往復してきました。
- 1960年代:汎用機(集中)
- 1980年代:サーバークライアント(分散)
- 2000年代:クラウド(集中)+ エッジコンピューティング(分散)
- 2020〜2040年代:AI時代(再び集中)
1960年代からの汎用機時代を皮切りに、Unix/Linux/仮想化・クラウドコンピューティング/AIへと続く4部構成で掘り下げていきます。
▼ 汎用機とは?
Risa
「汎用機」という言葉は聞いたことありますが、実際に見たことはなくて……。
くろかわこうへい
ざっくり言うと、大企業や政府機関の基幹業務を支える 大型コンピュータ(メインフレーム) です。
小山雄大
保険案件で触っていましたが、良くも悪くも “昔ながら” という印象でした。
くろかわこうへい
保険・航空券予約・クレジット決済など 24時間止められない処理 では今も現役です。
▼ IBM vs. 国産メーカー
くろかわこうへい
すべての始まりは 日本 vs. IBM。
1950〜60年代、日本は IBM の汎用機を高額レンタル(月〜52 億円!)していました。
そこで政府(当時の MITI)は外貨流出を抑えるため JECC スキーム を策定。
富士通・日立・NEC など6社が出資し、国産機を低金利でリースする仕組みを作ります。
▼ System/360 ショック
1964年、IBM は System/360 を発表。
小型から大型まで同じ命令体系で動く “互換ファミリ” という革命的コンセプトで世界を席巻。
対抗して富士通の天才エンジニア 池田敏雄 氏が IBM 互換機を開発。
アプリをほぼそのまま移植でき、漢字対応 も追い風となり日本市場で急成長します。
▼ ここまでのまとめ
- 汎用機時代=国家レベルで “外貨防衛” と “技術主権” をかけた戦い
- JECC による国産保護が Unix 時代にはアダとなり、世界標準から遅れを取る
- System/360 の“互換ファミリ”思想は、後のクラウド API/コンテナ互換にも通じる
次回は NTT の DIPS 計画 と 全銀ネット から金融ITへ──さらに Unix 時代へ進みます。
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